精神遅滞(Mental Retardation:MR=知的障害)
精神遅滞(MR=知的障害)とは
日常生活を送る上で、知的な面での支障がある障害の事です。
原因は多様で、ダウン症や自閉症などの先天的なケースもあれば、疾患や事故によるものもあります。
いずれも、発達途上の18歳未満に遅滞が生じた場合を精神遅滞(=知的障害)と呼び、それ以降の事故による障害や認知症などは含まれません。
乳幼児期には、首のすわりや寝返り、おすわりを中々しないなど、身体的な発達遅滞を伴う場合が多く、健診での早期発見が期待されます。
発語が遅い、周囲への関心が乏しい、指示が通りにくい、多動や寡動なども、初期の顕著な症状です。
精神遅滞(=知的障害)であると診断をされた場合、申請すれば
療育手帳
が交付され、様々な福祉支援を受けられます。
ちなみに、通常、
発達・知能検査
による数値(
発達指数=DQ
もしくは
知能指数=IQ
)が
70以下
である事が、
診断や手帳取得の基準になっていますが、
実際にはいわゆる
ボーダー(知的発達境界域、IQ71〜84)
でも、学力や日常生活に支障が出る事が多いと考えられます。
発症率はおよそ
50人に1人
で、その内の85%以上が軽度と言われています。
男女比は約
1.5:1
です。