【小児期崩壊性障害(Childhood Disintegrative Disorder:CDD)の診断基準】
A
:生後、少なくとも
2年間
は明らかに正常な発達をしている事。
B
:
10歳以前
に、以下の5項目の内、少なくとも
2項目以上
で、既得技能の著しい喪失がある事。
・表出性または受容性言語
・対人的技能または適応行動
・排便または排尿の機能
・遊び
・運度能力
C
:以下の3領域のうち、少なくとも
2領域以上
で異常が見られる事。
(1) 「社会性」
・視線が合わない、視線が合いにくい、アイコンタクトが通じない、相手の表情や身振りを読み取れない
・年齢に応じた人間関係が作れない
・興味のある物を見せたり、持ってきたり、指差すの行為が乏しい等、楽しみや興味を他者と共有しにくい
・他人への関心が乏しい(特に、同世代の子と一緒に遊べない)、関心はあっても関わり方が一方的
(2) 「コミュニケーション能力」
・言葉の発達に遅れがある、又は話し言葉が完全に欠如している
・発語はあっても会話が成り立ちにくい、自分の好きなものの話ばかり一方的にする、ひとり言が多い
・エコラリア(オウム返し)や遅延エコラリア(全く関係のない場面で、以前に聞いた言葉を言う事)が多い
・ごっこ遊びや見立て遊びが出来ない、もしくは出現していても遊び方に発展性が無い
(3) 「想像力」
・興味や関心が限定的で、一つの事にひどく執着する(いわゆるこだわり)
・特定の習慣や儀式に固執する、些細な事でも予定に変更があるのをとても嫌う
・常同行動(くるくる回る、手をヒラヒラさせたり指をねじ曲げる等の常同的で反復的な運動)がある
・特定のものを持ったり、見たり、集めたりする事に、持続して熱中する
D
:他の特定の広汎性発達障害や統合失調症の診断基準には当てはまらない事。
上記の
診断基準を用いて診断する事が出来るのは専門の医師だけ
です。
適切な指導、療育を受ける為にも、必ず専門機関を受診して下さい。