【自閉性障害(Autistic Disorders)の診断基準】
A
:下記の3領域から
合計6項目以上
、その内少なくとも
(1)
から
2項目以上
、
(2)
と
(3)
から
それぞれ1項目ずつ
当てはまる症状がある事。
(1)
以下の4項目から、少なくとも
2項目以上
当てはまる症状がある事。
「社会性」
・視線が合わない、視線が合いにくい、アイコンタクトが通じない、相手の表情や身振りを読み取れない
・年齢に応じた人間関係が作れない
・興味のある物を見せたり、持ってきたり、指差すの行為が乏しい等、楽しみや興味を他者と共有しにくい
・他人への関心が乏しい(特に、同世代の子と一緒に遊べない)、関心はあっても関わり方が一方的
(2)
以下の4項目から、少なくとも
1項目以上
当てはまる症状がある事。
「コミュニケーション能力」
・指差しやジェスチャーなどの開始が遅い、発語が遅い、二語文につながらない、又は話し言葉が完全に欠如している
※一般的に、2歳までに単語、3歳までに二語文が出ているかどうかが、言葉の遅れの目安
・発語はあっても会話が成り立ちにくい、自分の好きなものの話ばかり一方的にする、ひとり言が多い
・エコラリア(オウム返し)や遅延エコラリア(全く関係のない場面で、以前に聞いた言葉を言う事)が多い
・他人とやり取りをしながら展開させていくタイプの遊び(ごっこ遊びやものまね遊び)が、年齢相応に出来ていない
(3)
以下の4項目から、少なくとも
1項目以上
当てはまる症状がある事。
「想像力」
・興味や関心が限定的で、一つの事にひどく執着する(いわゆるこだわり)
・特定の習慣や儀式に固執する、些細な事でも予定に変更があるのをとても嫌う
・常同行動(くるくる回る、手をヒラヒラさせたり指をねじ曲げる等の常同的で反復的な運動)がある
・特定のものを持ったり、見たり、集めたりする事に、持続して熱中する
B
:
A
に挙げた
「社会性」「コミュニケーション能力」「想像力」
の症状のうち、少なくとも
1領域以上
で、
3歳以前
から遅れや異常が見られる事。
C
:小児期崩壊性障害、レット障害の診断基準には当てはまらない事。
上記の
診断基準を用いて診断する事が出来るのは専門の医師だけ
です。
適切な指導、療育を受ける為にも、必ず専門機関を受診して下さい。